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ドクターズ・コメント

病気にならないために
自己免疫って何ですか?

病気にならないために

dr_miki三木知博

 わが国の平均寿命は、生活水準や栄養状態、衛生状態の改善、保健 医療の充実などにより大幅に伸びてきています。しかしながら、高血圧や糖尿病などのようにほかの重篤な疾患の引きがねになったり、合併症により日常生活に支障をきたすような疾患は増加しています。
 一方、従来は、早期発見・早期治療という言葉が示しているように、発症してからどのように治療していくかに重点が置かれていました。さまざまな研究によりある種の疾患は、遺伝要因などの他1に生活習慣の乱れが発症に大きく関与していることがわかってきており、これらを「生活習慣病」と呼ぶようになりました。
さらに動脈硬化や、がんなどをひきおこすのに、活性酸素の関与が注目されています。

 1997年の国民生活に関する世論調査では、不安の第1位は自分の健康であり、家族の健康であるという結果が出ています。いま時代は、健康を増進し、発病を予防する方向へと転換しています。食生活にもバランスの良い食事をとるだけでなく、
活性酸素を除去する抗酸化食品を摂ることがめられています。さらに最近ではさまざまなサプリメントが出ており、それらを吟味した上で上手に利用することも有効だと言えます。

 また我々の先達の長い経験から得られた、伝統医療があります。自然界から得られる「生薬」のなかに、多種多様な作用を持つものも少なくありません。
漢方薬はこれらの生薬を混ぜ合わせたものであり、副作用がないわけではありませんが、いわゆる合成医薬品と比べて安全性が高いのも事実です。
従来、漢方薬は薬理学的生化学的分析が充分なされていませんでしたが、最近少しずつですが検討され科学的にも実証されつつあります。
これから高齢社会に向かうなかで、病気にならない工夫がとても大切になってくると言えます。
そのなかでも従来から言われている「医食同源」をまさしく実行していく時期にさしかかっていると言えるのではないでしょうか。

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自己免疫って何ですか?

dr_miki三木知博

 私たちの身体は、外部から侵入してくる外敵に対してそれを阻止し、排除しようとする働きを持っています。これが「免疫」です。つまり「免疫」というのは、「疫=やまい」を「免」れるというとても大切な役割を果たしています。
もし免疫の力がなければ、外からばい菌やもっと小さなウイルスが入ってきたときに、自分自身の身体を守ることができず、命を落とすことさえあります。

 そう考えると「免疫」はとても大切なものだということが、お分かりいただけると思います。
ところがこの免疫が我々の身体にとってマイナスに作用することがあります。そのひとつがアレルギーであり、もうひとつが自己免疫病です。

 アレルギーというのは、花粉やダニなど外からの侵入者に対して身体が必要以上に反応し、そのことによってかえって自分自身の身体を傷害してしまうものです。自己免疫病は、自分自身を認識する機構に異常が起こり、自分自身を自分自身の免疫機能が傷害する状態です。
それが、主に関節の滑膜というところが傷害されるのが、関節リウマチであり、細胞の核やDNAが傷害される場合が、全身性エリテマトーデスということになります。

 したがって、自己免疫病といっても、症状は多彩で診断も容易ではないものもあります。病気の原因は、いまもって解明されていませんが、現在は、さまざまなお薬があり、症状を抑えることも可能で、予後も大きく改善されました。
難治性ではあることに変わりはありませんが、きっちりした治療により日常生活に支障なく過ごせることも多くなりました。ご不安はあると思いますが、自己免疫病はストレスも良くないといわれています。病気とうまくつきあっていくことを考えませんか。私たちは、みなさんと共に病気が牙をむかず、おとなしくしていてくれるお手伝いしたいと考えています。

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