自己免疫って何ですか?
三木知博
私たちの身体は、外部から侵入してくる外敵に対してそれを阻止し、排除しようとする働きを持っています。これが「免疫」です。つまり「免疫」というのは、「疫=やまい」を「免」れるというとても大切な役割を果たしています。
もし免疫の力がなければ、外からばい菌やもっと小さなウイルスが入ってきたときに、自分自身の身体を守ることができず、命を落とすことさえあります。
そう考えると「免疫」はとても大切なものだということが、お分かりいただけると思います。
ところがこの免疫が我々の身体にとってマイナスに作用することがあります。そのひとつがアレルギーであり、もうひとつが自己免疫病です。
アレルギーというのは、花粉やダニなど外からの侵入者に対して身体が必要以上に反応し、そのことによってかえって自分自身の身体を傷害してしまうものです。自己免疫病は、自分自身を認識する機構に異常が起こり、自分自身を自分自身の免疫機能が傷害する状態です。
それが、主に関節の滑膜というところが傷害されるのが、関節リウマチであり、細胞の核やDNAが傷害される場合が、全身性エリテマトーデスということになります。
したがって、自己免疫病といっても、症状は多彩で診断も容易ではないものもあります。病気の原因は、いまもって解明されていませんが、現在は、さまざまなお薬があり、症状を抑えることも可能で、予後も大きく改善されました。
難治性ではあることに変わりはありませんが、きっちりした治療により日常生活に支障なく過ごせることも多くなりました。ご不安はあると思いますが、自己免疫病はストレスも良くないといわれています。病気とうまくつきあっていくことを考えませんか。私たちは、みなさんと共に病気が牙をむかず、おとなしくしていてくれるお手伝いしたいと考えています。
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